中小企業に救いの手。大手企業が販売を手助け、パンデミックを乗り越える

各企業の生き残りをかけて

現在このパンデミックで世界中がダメージを受けておりこの先ビジネスを続けて行けるかどうかも分からない状況になってきました。

やむなく閉店するしかない。。。

カナダでは、生活必需品では無いお店は基本的にオープン出来ない状況にあり、規定をクリアしてオープンしたとしても、Stay at home の状況下では出歩く人も少なく、オープンしても人件費や維持費で赤字になってしまうという状態。

そういった企業は閉店をして政府の給付金や還付金で現状をしのいでいるといった状況です。

特に小さな小売店や店頭販売を得意としているお店等はオンラインをするにもまずはサイト作りから始めなくてはならず、その中でもアクセス数を増やして集客をする事はそう簡単な事では無いと思います。

またお店を構えているだけがビジネスでは無く、その商品を卸している会社、作っている会社もある訳で、販売先が無くなってしまえば経営は厳しくなっていくのは当然です。

現在BCではスーパー、薬局、銀行なども大手企業のお店のみがオープンしているといった状況。

カナダ企業の新たな取り組み

様々な企業がこのパンデミックを乗り越える為に試行錯誤している中、カナダの大手企業のLondon Drugs(薬局)が地元の中小企業の商品を売る為にお店の一部を開放すると発表。とBCのローアーメインランド、ローカルニュース NEWS1130が伝えました。

London Drugsと言えばブリティッシュコロンビア、アルバータ、サスカチュワン、マニトバの35を超える主要市場に店舗を展開している大手の薬局で、カナダに住んでいる人なら誰でも知っていると言ってもいい程お馴染みの薬局です。

薬だけでは無く、食品、化粧品、調理器具から文房具、電子機器など生活に必要な商品を数多く取り揃えており、カナダの郵便局、写真屋等がロンドンドラックスの中には入っている便利なお店。

Rui
Rui
結婚する際に必要な結婚証明書もロンドンドラックスで申し込みが出来たのには驚きでした。

幅広い商品を扱っているとい大手企業の場合必須のサービスとみなされオープンする事が許可されており、そのお店で商品を販売する事が出来ればビジネスの継続に繋がります。

ロンドン・ドラッグの社長兼COOであるクリント・マールマンは「不可欠なサービスとして、私たちは地元の中小企業を支援すると同時に、お客様がお気に入りの地元のアイテムを手に入れ、お気に入りの地元企業をサポートする機会を提供するためにここにいます。」と述べました。

カナダ独立ビジネス連盟によると、パンデミックにより、カナダの小規模ビジネスの21%のみが完全に機能していて、企業の半数は、生き残ることができるかどうか確信が持てない状況であると答えました。

申請にはいくつか条件があり、サービスでは無く商品である事。冷凍または冷蔵の商品、タバコ、大麻、アルコール製品などは許可されていない等があります。

申請はこちらから

バンクーバーは小さな小売店、大量生産が出来ないオーガニックの商品やハンドメイドの商品等も多く、この時期から多くなっているファーマーズマーケットなどを主な収入源にしている地元密着型のお店や商品が多くあります。

クリント・マールマンは「ロンドンドラックスはカナダの企業であり、創業から75年間カナダの中小企業をサポートしてきており、今が最も助けがいる時期だ」と述べています。

このパンデミックの中、大企業であっても大きなダメージを受けている所は少なくないはずです。

ロンドンドラックスのこの取り組みは目の前の利益だけでは無く、地元の中小企業がこの時期を乗り越える為のサポートそして、ロンドンドラックス自体も新たな取り組みによる、顧客層の拡大、イメージアップが期待できるのでは無いかと思います。