カナダ バンクーバー/ブリディッシュコロンビア ってどんな所?

今回はバンクーバー/ブリディッシュコロンビアについて書いて行こうと思います。

 

バンクーバーの場所

太平洋に面したカナダ西部、ブリディッシュコロンビア州(BC州)の中の南西部にあるのがバンクーバー市、バンクーバーを中心とする都市圏人口は210万人でブリディッシュコロンビア州の中で最大の都市です。

2018年「世界で最も住みやすい都市ランキング」では第5位に選ばれ、ランキングは政治、経済、医療、教育、犯罪、自然、交通、住居など、39項目を総合的に評価して決められていています。

BC州の州都はバンクーバー島にあるビクトリア/Victoriaになります。

自然

カナダといえば寒いイメージですが、バンクーバーはカナダの中でも暖かい市で日本と同じく四季を感じる事が出来ます。

大都市でありながら、市の中では自然が溢れ、サイクリング、マラソン、ハイキング等のアクティビティも気軽に楽しめ、テニスコートやバスケット場、夏にはビーチバレー等が無料で使用できます。

雨の多いバンクーバーですが、市が運営しているスポーツコミュニティーセンターでは、ジム、スカッシュ、プール、アイススケートや様々なプログラムが盛んにおこなわせていて、低料金で一年中使用する事が出来ます。

また近くて車を30分走らせれば山に着き、冬にはスキー場、夏にはロッククライミング、ハイキング、キャンプ場等に行け、都市に居ながら自然を満喫するには最適な市だと私自身感じます。

Rui
Rui
私がカナダって良いなと思ったのが、この自然です。私は東京出身ですが、自然が大好きで小さいころから野山を走り回っているような子供でした。

東京よりかは便利という点では劣る所があるかもしれませんが、私はバンクーバーの自然と都市の両立が出来ている所がとても好きです。

治安・犯罪

カナダは銃の保持は法律で厳しく取り締まっていますし、警察もしっかりしていると思います。世界の中ではカナダバンクーバーは治安いいと思います。しかし、世界基準という事を頭に入れておいた方が良いと思います。

毎日ニュースをみるようにしているのですが、人口の差もありますが、日本の方が年々悲惨な事件が増えていて、殺人等の重罪事件に関しては日本の方が多いのでは?と感じます。

しかし、こちらでは日常生活の中で、日本では感じなかった危険、昼間でも道を歩いていて怖いなと思う事が多々あります。

自転車は夜中に外に置いていたら盗まれて当たり前、(夏前の5、6月は要注意です!)無くしたものはほぼ出てこない、薬の中毒者が街なかに普通に居る等々、日本人からしたら普通ではない事が、こちらでは普通なのです。

ワーキングホリデーの制度があり、街に出かければ日本人に合う事が多いバンクーバー、片言の日本語をしゃべれる人も多く居ます。初めはしていた緊張もすぐに溶けてしまうかもしれません。

しかし、犯罪者の中にはその油断している心を狙っている人達もいるのが現実です。私は片言の日本語をしゃべりかけてくる人には要注意しています。

2018年、世界で治安のいい国のランキングではカナダ6位、日本が9位と日本の方がランクが下になりますが、だからといってカナダは大丈夫!!と思わないようにしましょう。

Rui
Rui
治安が良い場所でも住み慣れない街、そして言葉も違う場所であるという事を忘れずに。

また、大都市といっても日本の都会のように人が飛び交っていません。カナダの総人口は東京とほぼ同じぐらいです。(東京って凄いな)
ダウンタウンでも人通りが少ない道は多いです。

交通

バンクーバーは公共交通機関が充実していて、スカイトレイン(電車)、シーバス(船)、バスを利用して広範囲の移動が可能です。

その他の移動方法としては、タクシー、車、レンタカーあとお勧めなのが自転車です。

免許はいりませんが、日本とは違い交通ルールは車と同じになり、バイクレーン又は車道を使用します。ヘルメット着用義務があり、被っていないと違反切符を切られる可能性があります。

街中に有料のレンタル自転車が置いてあり、夏場になるとサイクリングを楽しむ人が増えます。

ダウンタウン内は徒歩、自転車で行き来が出来る範囲ですし、自転車であれば遠くても1時間前後でバンクーバー市内も移動可能です。

Rui
Rui
長く滞在するのなら安い自転車を購入すると、サイクリングも楽しめますし、交通費も節約できるかもしれませんね。

自転車に乗るようになってから、歩くのにはちょっと遠かったり、いろんな道を使用したり、知らなかった発見が沢山あります。

教育


カナダでは各州に教育省が設けられていて、その下で独自の教育プログラムが行われています。BC州には60の教育学区があり、それぞれに教育委員会があります。そして、各教育委員会がその地区の学校を管理していますが、細かなカリキュラムや運営は各学校に任されています。

学校と学年

BC州では5歳から17歳になるG12までが義務教育とされ、教育費は州政府が負担をしています。学年はその年(1月1日から12月31日の間)に生まれた子供たちが同じ学年となります。

Kindergarten/幼稚園(1年間)5才になる年に入学します。

Elementary School/小学校(7年間) Grade 1から Grade 7まで 6才から12才

Secondary School/セカンダリー(5年間) Grade8 から Grade12まで 13才から17才

高校卒業資格を得るため、Grade10, 11, 12の3年間では既定の単位を取得することになります。

上記が最も一般的なものとして、バンクーバーがあるブリティッシュコロンビア州、トロントがあるオンタリオ州で施行されています。

教育制度は居住している州によって異なる点があり、学区や学校によっても違いがあります。例えば、1年生から5年生までがプライマリー(小学校)、6年生から8年生までがミドルスクール(中学校)、9年生から12年生までがハイスクール(高校)であったり、また、日本と同じように、6-3-3制です。
5歳児は幼稚園生(Kinder)ですが、普通幼稚園は小学校に併設されています。

カナダは昔から教育水準の高い国で力も入れていますし、高い税金の分、教育関連でも還元されています。小学校~高校までは義務教育で、カナダ居住者は公立の場合は無料です。

大学や短大・専門学校などに進学する人も多く、これは無料ではありませんが、日本よりも少し安い料金設定になっている事も多いようです。

永住権を取得すると無料で語学学校にも通う事が出来ます。




医療

カナダの医療制度はメディケアと呼ばれる国民皆保険制度を採用して、原則として患者の自己負担が一切なく、全てを税財源で公的に負担しています。

BC州の医療はMSP(Medical Services Plan)に加入していれば、月の固定料金の支払いのみで、基本全て無料です。(薬代・歯医者を除き)MSPといって日本でいう国民健康保健があり、診察、治療、手術、入院などは大体がカバーされます。

BC州でのMSPは永住権保持者、市民、ワークビザ保持者等、居住者(6ヵ月以上の滞在予定者は条件なしに誰でも加入が出来る。)が入る事が出来ますが、病院に行って処方箋を貰って薬を貰う場合はその薬代は実費となります。また、特殊な診察や治療、手術や持病、歯科治療、事故、救助費用、その他は別になる為、個人で保険に加入する事になります。

保険会社によってカバーされる金額や範囲が違うので、よく確認しておく事をお勧めします。

2018年1月1日からBC州に住んでいる方はMSPの支払いが半額(月額 $ 75 払っていた方は、月々 $ 37.50)になりました。
州によって月額の料金、加入条件等は異なるので各州の規定を確認しましょう。

 

カナダに旅行に来る方、短期留学者などはMSPには加入できないので、歯の治療は済ませてから来る事をお勧めします。

全て無料!というと聞こえがいいですが、待ち時間は日本に比べるととても長いです。

MSP加入後ファミリードクターをまずは探し登録、どんな症状であってもファミリードクターにまずは受診をします。

そこでドクターが対処できないと判断すると、専門医を紹介してくれます。日本のように直接専門医には行く事が出来ません。

ウォークインクリニックというファミリードクターでなくても受診が出来る所がありますが、それもファミリードクターの患者がいっぱいで登録できる所が既に少ないという現状があるようです。

そして、専門医に行けるまでの待ち時間。。。私は皮膚科にかかるのに運よくファミリードクターの紹介で早く診て貰う事が出来ましたが、それでも2週間待ちで、限界だったら緊急病院に行くようにと言われました。他の近くの皮膚科はなんと17カ月待ち。。。。

レントゲンやエコー検査等も2、3週間待ちは当たり前です。

緊急病院というと大怪我して行く所のように感じますが、丸一日はかかりますが、すぐに精密検査ををしてくれる為持ち時間があまりにも長い場合は緊急病院を使用している人も多いようです。

カナダでも医師、ナース不足は深刻な問題のようです。

政治

カナダは10の州と3の準州を持つ連邦立憲君主制国家です。

立憲君主制とは、君主(王・帝王・皇帝・天皇など)と呼ばれている人がいてさらに立憲制度が整っている国のことです。

日本も天皇陛下がいる、立憲君主制の政治体制です。

カナダは日本と違い、各州に大幅な自治権が委託されています。その為、それぞれの州に首相、内閣及び議会があります。なので、カナダ国内でも州によって法律が異なります。移民法など国にかかわる事は、国会で議決されます。

カナダのトップ

カナダはかつてイギリス帝国の一部でした。現在はイギリスからは独立しているものの、イギリス連邦に加盟しているため、カナダ国王=イギリス連邦の国王です。

現在のイギリス連邦の国王は、エリザベス女王2世です。

しかし、いくら国家元首であるとはいえ、イギリスの国王・王女が、遠く離れたカナダの議会政治やセレモニーに毎回参加するのは不可能ですよね。

そのため、国家元首であるイギリス国王・女王の代理として、「総督」という役職が設けられています。

現在ジュリー・ペイエット総督(元カナダ宇宙庁の宇宙飛行士)が連邦結成から数えて29代目の総督になります。

 

Rui
Rui
100歳の誕生日を迎えるとエリザベス女王からお手紙を頂けるんですよ!

カナダの首相

故ピエール・トルドー元カナダ首相を父に持つ自由党党首であるジャスティントルドー氏が首相になっています。世界で初めてのタトゥーの入ったイケメン首相!

男女平等な姿勢や難民の受け入れに積極的な政策、国民との繋がりを積極的に行い世界各国で支持を集めています。

 

バンクーバー市長/mayor

2008年 – 2018年10月までグレガー・ロバートソン/Gregor Robertson氏が就任。

10年前、市長は2020年までにバンクーバーを世界で最も緑豊かな都市にし、2015年までにホームレスをゼロにする、手ごろな価格の住宅を増やし、経済を強化するという明確な達成ビジョンを掲げました。
2013年失業率は国内で最も低い4.5%,半数以上の住民が車以外の交通手段を利用していると語り、予定より5年早く達成されたことを公表しています。しかし、バンクーバーのホームレスの人数は一時は削減したものの増加の一歩をたどっており、2014年から2017年の3年間では44%も増加、2017年の調査によると約4,000人のホームレスがバンクーバーに居ると調査結果を発表。

新市長

2018年10月20日にバンクーバーの第40代市長にケネディスチュワート/Kennedy Stewart氏が就任。

現在でも住んでいるのは賃貸という、市民に近い生活をしており、市民からの共感を受けています。土地、住宅の高騰に懸念を抱き、市民に安心した低価格な住宅を提供できる事に力を注いでいるようです。

 

バンクーバーはホームレスの街?

世界で住みやすい街のトップにランクインするバンクーバーですが、街の中にはいたるところでホームレスを見かけます。

またテント村と言われるエリアもあり、ホームレスの人達がテントを張り、そこで生活をしているのです。

最近のニュースでは寒さをしのぐ為に使用していた火がテントに引火、火事になる事件が2件発生しています。

日本ではホームレスの人が話しかけてくる事ってあまりないですよね?カナダでは普通に挨拶をしてきたり、Change Please/小銭ちょうだい と声をかけてくる人が多く居ます。

なんでホームレスが多いの?

バンクーバーは他の州より暖かい為ホームレスの人たちが集まってくるのです、他の州の人がバンクーバーまでの交通費を渡しているという噂も。。。(あくまで噂です)

住宅の価格の高騰から、部屋を借りる事が出来ない人達が増え、薬物中毒、精神病の人達等も多く見られます。

BC州ではシェルターや社会復帰に力を入れていますが、追い付いていないのが現状のようです。

しかし、バンクーバーの高級地、ダウンタウンにはホームレス用のシェルターが次々と立てられています。 ホームレスの人々の支援をするのは構わないですが、土地の高い所に建てなくても、、、と思ってしまいます。

真面目に社会復帰を目指している人達も多く居ると思いますが、施設の前を通るとタバコを吸って仲間とワイワイしてる光景を目にするからです。

税金は消して安くないカナダ、溜息がでてしまいます。

旅行等に来てもホームレスの人にお金を上げる事はしない方が良いです、何故ならアルコールや薬物にそのお金は使われてしまうからです。

ホームレスの人々の助けがしたいという方は、洋服をドネーションボックスに入れる、スーパーに設置してあるフードドネーション等に寄付をすることができます。

まとめ

如何でしたか? 今回記事を書く上で私も知らなかった事がいろいろありました。日本とBC州との関係は古く、1877年(明治10年)、永野万蔵氏(当時19歳)が、日本人最初のカナダへの移民として、英国船に乗って、ニューウェストミンスターへ上陸したのが始まりとされています。いろいろな所で日本との絆を見る事が出来ます。 日本との歴史についてはまた次の機会に書いていこうと思います。